派遣の先生インタビュー
ゆみ先生
派遣保育士実績:2か月
大阪府豊中市 保育園勤務
#落ち込む力も保育力
#楽しさはつくるもの
#紹介予定派遣という選択肢


これまでと、今の働き方を教えてください
生まれ育った愛媛で、幼稚園教諭として10年間勤務していました。
その後、プライベートの変化を機に大阪へ引っ越すことになり、保育の仕事をどう続けようかと考えていたとき、知人からベルサンテさんを紹介してもらいました。
最初は2か月間の派遣保育士としてスタート。そこで働いた園の雰囲気がとても良く、「このままここでずっと働きたい」と思える場所だったので、紹介予定派遣の形を経て、現在は直接雇用として勤務しています。
今はフリー担当ですが、主に1歳児クラスに入らせていただいています。
大阪の生活にも慣れてきて、最近ようやく一人で電車に乗れるようになりました(笑)
保育職を目指したきっかけは?

子どもと関わる楽しさを知ったのは、小さい頃のご近所づきあいがきっかけでした。
私が住んでいた地域は子ども同士のつながりがとても濃くて、夕方になると
みんな自然と外にでて一緒に遊ぶというルーティンがお決まりでした。
秘密基地を作ったり、どろだんごを作ったり、一輪車に乗ったり…。
つくしを摘んで集めるのも定番でしたね(笑)
気づけば私は年上ということもあって、自然と“面倒を見る側”になっていて、みんなから「ゆみちゃん」と呼ばれ慕われていたことがとても嬉しかったんです。
その経験が、「子どもに関わる仕事がしたい!」という気持ちに直結しました。
高校も保育が学べる学校を選び、短大では保育学科へ。 卒業後は母園の系列園に就職し、夢だった保育の道に進むことができました。
10年間で得た学び は「なんとかなる」

振り返ると、最初の数年は本当に必死で…
正直「反省点ばかりが思い出される」というのが本音ですが、そんな中でも10年の勤務で得た一番の学びは、「なんとかなる」というマインド。
昔は「自分が頑張らなきゃ」と思い込みすぎていたけど、周りに頼ること、信じることも保育の中でとても大切なんだと実感できました。
そして、たとえ落ち込んでも、なるべく早く気持ちを切り替えて、翌日にはきちんと仕事に取り組む気持ちにすることが大事。 それを教えてくれたのは、大切な同期の2人です。
一人は慎重で几帳面なタイプで、うっかり者の私はその子を見習って、振り返ること・見直すことの大切さを学びました。
もう一人は、いつも明るく周囲を元気づけるムードメーカーのような存在。 彼女の働き方を見て、私も「もっと保育を楽しもう」って自然と思えるようになったんです。
紹介予定派遣という選択肢との出会い

大阪に来て、最初は正直、不安だらけでした。 10年の経験があっても、「知らない土地・知らない園でちゃんとやっていけるのかな?しかも保育園は全くの未経験だし…」という気持ちはずっとありました。
そんな中で、紹介してもらったのが“紹介予定派遣”という働き方。
最初は派遣として働きつつ、園との相性を確認したうえで、直接雇用に切り替えられるという仕組みです。
私としては「自分が納得できる園であれば、できるだけ長くその場所で働きたい」という想いが強くありました。 だからこそ、“ずっと働く場所”を自分の目で確かめられるこの制度は、まさに理想でしたね。
実際に紹介してもらった園は、雰囲気も人間関係もとても良くて、 派遣として数か月働くなかで「ここだ!」と確信が持てるように。 園からも「ぜひ」とお声がけをいただき、直接雇用として働かせていただくことになりました。
慎重に選びたいけど、ひとりで全部を判断するのは難しい。 そんな私の気持ちにぴったり寄り添ってくれる働き方だったと思います。
大阪流の心遣いと安心感

担当してくださったベルサンテのnakagawaさんは、とっても丁寧で親身な方でした。
面接のときには私の持っていた“あさみみちゃん”のクリアファイルに気づいて話しかけてくれたり、トークもさすが大阪人!っていう感じで、上阪したてで心細い私を和ませていただきました(笑) 。
お仕事のお話では、保育の形式的な情報だけではなく、職員さんの年齢層や雰囲気など細かい部分まで把握されていて、たくさんのお話を聞かせていただきました。
充実した情報とnakagawaさんの安心感もあって、その場で、「ご紹介いただいたこの園で働きたいです!」と躊躇なく即決したことを覚えています。
初めての乳児経験はひやひやの連続

今回私にとって乳児保育は全くの初体験です。
2歳児さんくらいなら、なんとなく感覚が分かるのですが、0~1歳児さんになると、全てが初めて。
オムツ交換からおしりの拭き方まで、すべてが新鮮です。
まだまだ不安はありますが、初めてのことは誰だって不安。
ドキドキ、ハラハラ、ヒヤヒヤと向き合いながら日々勉強です。
特に今は「声かけ」に苦戦中。
幼稚園時代は「みんな、お片付けしようね!」で通じた場面も、乳児さんには「いや!」と返ってくる(苦笑)。当たり前のことなんですけど、それが私にとっては衝撃で…。
「そっか、これがイヤイヤ期か…!」と体感しながら、
「ちょっと重たい~。○○くんが持ってくれたら嬉しいな〜」と言ってみたり、言葉選びを工夫して声かけしています。
先輩に教わったり、愛媛時代の友達に相談したり、少しずつ引き出しを増やしている毎日です。
なぜ幼稚園教諭ではなく保育士に?

私はこの先も、保育の仕事以外は考えられません。
幼稚園教諭としての10年間で培ってきた経験も、自分にとっては大きな財産です。
でも、この先も長く保育現場で働くためには、3~5歳児の経験だけではなく乳児経験も必要だと思ったんです。
まだまだ模索中でもちろん悩むこともありますが、“楽しさ”は自分でつくるもの。
この試行錯誤が、絶対に自分の保育の幅を広げてくれていると信じています。
これからも、子どもと“全力で遊べる先生”でいたい

保育の原点は、「子どもと遊ぶこと」。 0~6歳児まで、どの子とも全力で遊んで、一緒に笑っていたい。 そんな先生でずっといられたらいいなと思っています。
「いつもの子どもたち」「いつもの場所」だけど、同じ日は一日もない。 だから保育って、飽きないんですよね。 落ち込む日もあるけれど、しっかり落ち込んで、しっかり切り替えて。 そんな毎日を、これからも“楽しく”過ごしていきたいです。
保育ってやっぱりいいなと思うことは?

特別な瞬間じゃなくて、子どもたちと何気なく遊んだ一日一日。 それが、今思えば一番の宝物だったんだなって思います。
印象に残っているのは、幼稚園のお遊戯会の練習中、ある女の子が「私、ゆみ先生みたいになりたい!」って言ってくれたこと。
きっと汗だくで髪の毛もぼさぼさだった私に(笑)そんな言葉をかけてくれたことが本当に嬉しくて。 今でもあの瞬間を昨日のことのように思い出します。
大切にしている言葉

「仕事は楽しく」
この言葉は、年長クラスをひとりで担任していた頃に園長先生からかけてもらったもので、今でもずっと大事にしている言葉です。 毎日が楽しいことばかりじゃなくても、「どうしたら楽しめるか?」と考えるだけで、保育はもっと明るく、豊かになると思っています。
たとえば、子どもが絵本に集中してくれなかったら、新しい本を探してみたり、読み方を少し変えてみたり。モチベーションが上がらないときは、ちょっと可愛いエプロンにしてみたり、新しい髪留めをつけてみたり。 そんな小さな工夫や気持ちの切り替えひとつで、毎日の保育はきっと“楽しい”に変わる。 私は、これからもそんな前向きな気持ちを大切にしていきたいです。
【編集後記 fromゆみ先生担当の保育コンシェルジュより】

ゆみ先生、いつもお仕事お疲れ様です!
出会った頃は、地元から大阪に来られたばかりで慣れない様子でしたが、最近は良い意味で大阪に染まりつつありますね(笑)嬉しいです!
太陽のような明るい笑顔がとても似合う、謙虚で真っ直ぐなゆみ先生!
お話していると自然と笑顔になるし気付いたら前向きな気持ちになっています。感じたことや嬉しかったこと、感謝の気持ちををストレートに言葉で伝えてくださるのもゆみ先生の素敵なところ。
そんなゆみ先生から、私自身も学ぶことがたくさんあります。
本当に「保育士が天職」ですね!
ゆみ先生と関わる子どもたちや保護者さん、周りの先生方もみんな笑顔になるのではないかと思います。
しかし、相手のことを思いやれる先生なので自分自身がしんどくなってしまわないかが心配です。
何か壁にぶつかった時やちょっと話を聞いてほしい時、いつでも頼ってください。くれぐれも抱え込みすぎないように…!
これからもゆみ先生が笑顔で保育に携われるように、いつまでも応援しています!
from 保育コンシェルジュ nakagawa
・・・・・・
インタビュー・構成 ・文 : 野間直樹
文 : 堀池恵美
写真 :黒田彩加
保育コンシェルジュが保育のお仕事をサポート!
進路にお悩みの方はお気軽にご相談ください ▽
https://hoikucollection.jp/haken/info/