ベルサンテグループ

派遣の先生の声

派遣の先生インタビュー

みな先生

派遣保育士歴:3年
大阪府大阪市 二つの保育園に勤務 

#歌手の夢から保育士へ
#二つの園でWワーク
#人見知りからの脱却

これまでと今の働き方について教えてください

現在は、大阪市内にある二つの保育園でWワークをしています。
一つ目の園では週4日、14:00~18:00まで。
もう一つの園では週3日、8:30から11:30まで働いています。

どちらの園でも乳児クラスを担当しています。
午前と午後で違う園に行くので、環境も先生方の雰囲気もまったく違います。

Wワークについて、最初は「ちゃんと切り替えられるかな」と少し不安もありましたが、
いまはそれが私の働くリズムになっています。


子どもたちや先生方との関わり方もそれぞれ違って、毎日が新鮮で刺激があります。

歌手の夢から保育士へ

広島で生まれ育った私は、高校卒業後に歌の専門学校へ進学しました。
小さい頃から歌うことが大好きで、SPEEDやKiroroの曲をよく聴いていたんです。

でも、卒業を前に「私、本当に何がしたいんだろう」と悩む時期がありました。
そんなとき、幼い頃に妹たちの世話をしていたことや、近所の子どもたちとよく遊んでいた記憶がふとよみがえってきました。

さらに、母に「小さいときになんでピアノを習わせてくれたの?」と聞くと、
「みなは将来、保育士になると思って」と言われたんです。

それまで一度も、母から「保育士はどう?」なんて言われたことがなかったので、「えっ!?」ってかなり驚きました。


でも同時に、一番自分のことを分かってくれている母にそんなふうに言ってもらえたことが嬉しくて、「やっぱり保育の道もいいかもしれない」と思えたんです。

その言葉が、私の背中を押してくれて保育の専門学校に通い資格を取得できました。

人間関係は「保育の鍵」

新卒では、24時間体制の託児所で3年間勤務しました。
初めて現場に立って感じたのは、「人間関係って保育にはすごく大切で、そして難しい」ということ。

私はもともと人見知りな性格で、話を聞いてもらえると気持ちを表現しやすいのですが、自ら意見をはっきり言えるタイプではありません。

だから、しっかりと芯を持っていて自分の考えをパッと口にできる先生を見ると、すごいなぁと尊敬する一方で、少し距離感のつかみ方に悩むこともありました。

それでも、園長先生をはじめ温かい方々に支えられて、少しずつ職場に馴染んでいきました。
子どもたちとの関わりも、最初は手探りの連続。

 教科書通りにはいかない現場で、ひとつひとつ経験を積みながら学んでいきました。

難しさを感じることも多かったけれど、「まずは3年は頑張ってみよう」という気持ちで踏ん張れた。

今振り返るとその時間が、今の私の土台になっているように思います。

キッチンカーと保育士のWワーク

託児所を退職したあとは、カフェや美容院の受付、母のキッチンカーの手伝いなど、さまざまな仕事を経験しました。

接客を通して人と関わるうちに、自然と会話が楽しくなり、以前よりも人と話すことへの苦手意識が薄れていったように思います。

母のキッチンカーの仕事を手伝っていたとき、午前中の仕込みや販売が終わると、午後は少し時間に余裕ができる日がありました。

その時間をどう使おうかなと考えていたときに、ふと「もし午後からできる保育の仕事があればいいかも」と思ったんです。

最初の園で保育の難しさを感じたこともありましたが、嫌いになったわけではありませんでした。
むしろ、違う環境や関わり方なら、もっと自分らしく働けるかもしれないという気持ちがありました。

そんなとき、たまたま見つけたのがベルサンテの求人でした。

「午後だけ」「短時間」「派遣」という条件が、今の自分にぴったりでしたし、対応してくれたsaitouさんもとても丁寧だったのでベルサンテの派遣保育士として働こうと決めました。

二つの園を掛け持ちする理由

実際に働き始めてみると、やっぱり保育は楽しいな~と感じました。

子どもたちの小さな成長や笑顔にふれるたびに、新卒の頃には気づけなかった保育の仕事でしか感じることができない“ありがたさ”を実感します。

午前と午後で二つの園を掛け持ちしていると、先生方の保育のやり方や雰囲気がそれぞれ違っていて、毎日が発見の連続です。

たとえば、子どもがうまくできたときに、全身で大きな丸をつくって「すごいね~!」「上手~!」と伝える先生がいて、その姿を見たとき、「なんて素敵な伝え方なんだろう!」と感動しました。

そんな先生方の姿を見て、「私も真似したい!」と思うことがたくさんあります。
まだまだ上手にはできませんが(笑)。

人見知りからの脱却

30代になってから、自分でも驚くほど人間関係への苦手意識が和らいできました。

20代の頃は、壁を作ってしまうことも多かったけれど、今は自然と笑顔で話せるようになった気がします。

そのきっかけをくれたのは、これまで出会ってきた素敵な先生方の存在です。特に新卒のときの園長先生は、優しくて、でも大切なときにはしっかり叱ってくれる方でした。ずっと憧れている存在です。

また、5年前から始めた“歌い手活動”も自分を変えるきっかけになりました。
SNSで出会った仲間とライブをしたり、好きなことを共有したりする時間が、私にとって大きな心の支えになっています。

「やっぱり、保育っていい」と思う瞬間は?

「保育士っていいな」と一番強く感じるのは、子どもたちから「みな先生!」と名前を呼んでもらえたときです。

その一言を聞くと、「ああ、私、保育士なんだな」って実感がわいてきます。
キッチンカーでは“先生”って呼ばれませんからね(笑)。

子どもたちが私のことを“先生”として見てくれている。その気持ちが何より嬉しくて、「よし、頑張ろう」「子どもたちと向き合おう!」って自然に力が湧いてくるんです。

特に私は二つの園で勤務しているので、一つの園での時間はどうしても短くなります。
だからこそ、乳児さんがふいに「みな先生!」と初めて呼んでくれたときのあの瞬間は、心の中で「えっ、今、呼んでくれた…!?」ってうれしい驚きでいっぱいになります。

そのたった一言が、保育士っていいなって、先生だからちゃんとしないと!っとシャキッとさせてもらえる励ましのような言葉でもあります。

“優しいだけじゃない先生”を目指して

これからも、保育の仕事は続けていきたいです。
派遣という働き方が、今の私にはとても合っています。

周りから「優しい先生だね」と言ってもらえることが多く、その言葉は本当に嬉しいです。
でも、これからは“優しいだけじゃない先生”にもなりたい。

子どものために叱るべきときはしっかり叱り、メリハリを大切にできる先生を目指したいと思っています。

そんなふうに日々子どもたちと向き合うためには、自分の気持ちを整える時間も大事にしています。
家に帰れば、愛猫と愛犬が待っていて、一緒に過ごすその時間が何よりの癒しです。

そして、好きな歌を歌う時間も欠かせません。どんなに忙しい日でも、歌っていると気持ちがリセットされて、また明日も頑張ろうと思えるんです。

大切にしている言葉

「自分を愛さなきゃ他人も愛せない」

大好きな歌の一節がとても素敵で大切にしています。
20代の頃は意味を深く考えたことがなかったけれど、いろんな経験を重ねるうちに、少しずつ“自分を好きになること”の大切さがわかってきました。

無理をせず、自分らしく生きること。
それが、きっと一番幸せなんだと思います。

編集後記 fromみな先生担当の保育コンシェルジュより

みな先生、いつもありがとうございます!
私がみな先生と初めてお会いしたときはとても緊張していて、「きっと真面目な先生なんだろうな」と感じたことを今でもよく覚えています。

最初の頃は、キッチンカーのお仕事と保育の両立で本当に大変だったと思います。
でも、その時期も今ではすでに懐かしいですね。

歌の道から保育に進まれたエピソードも、聞けば聞くほど「みな先生らしいな〜」と感じました。

そして、Wワークで午前と午後を行き来する日々の中でも、「毎日が新鮮で刺激的」と言える姿勢がとても前向きで素敵です。どんな環境でも楽しみを見つけて、保育に活かしているのが伝わってきました。

みな先生には“優しさが外ににじみ出ている”ような印象がありますが、「優しいだけじゃない先生になりたい」という言葉もとてもかっこよかったです。
優しさの中にしっかり芯がある。それがみな先生の魅力であり、子どもたちが安心して懐いていく理由なんだろうなと感じました。

これからも、歌も保育も、どちらも全力で楽しんでください!
引き続きよろしくお願いいたします!!!

from saitou

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インタビュー・構成 ・文 : 野間直樹
文 :  堀池恵美
写真 :黒田彩加

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