派遣の先生インタビュー
なつき先生
派遣保育士歴:4年
大阪府枚方市 保育園勤務
#資格なしから保育職へ
#40代からのチャレンジ
#ケーキ屋さんとのWワーク

これまでと今の働き方を教えてください
現在は、大阪府枚方市にある保育園で、朝の7時15分から9時までの「早朝保育」を担当しています。週に4日、子どもたちが登園してくる一番にぎやかな時間に、笑顔で「おはよう!」と迎えるのが私の役割です。
あと私、ダブルワークでケーキ屋さんでも働いているんです。 こちらは働きだしてもう10年。保育園の仕事が終わったあと、シフトに入っています。
周りのスタッフからは「なつきさん、働きすぎだよ〜!」なんて笑われるんですけど、私の中ではこれがすごく心地いいリズムなんです。
清々しい気持ちで一日をスタートできるこの時間は、私にとっては贅沢な「朝活」のような感覚ですね。
保育園とケーキ屋さん、どちらも「人」が好きな私にとっては大事な場所です。
孤独な育児を救ってくれた場所

もともと子どもが大好きだった私ですが、自分自身の子育ては決して楽なことばかりではありませんでした。
主人の転勤で名古屋から大阪に引っ越してきて、周りには誰も知り合いがいない。頼れる場所もない。そんな中で、3人の娘を育てる毎日は、想像以上に孤独で、子どもの好き嫌いやイヤイヤ期に直面しては「どうしたらいいんやろう……」って、ずっと一人で悩んでいたんです。
そんな時に私を救ってくれたのが、近所にあった一軒家の子育て支援施設でした。
そこへ行けば、誰かと他愛もない話ができるし、子どもたちがオモチャを取り合いしている姿さえ、「元気やね〜」ってみんなで笑って見守れる。そのアットホームな空気感に、すっごく心が軽くなった感覚があったんですよ。
今振り返ると、そのときの経験が「いつか私も、こんな風に誰かの支えになれたらいいな……」という種になっていたんだと思います。
その後、一番下の子が小学校に上がって、少しずつ「自分の時間」ができるようになった頃。市の広報誌を隅から隅まで眺めるのが日課だったんですけど、そこに「子育て支援の有償ボランティア」の募集を見つけたんです。
「特別な趣味もないし、何か新しいことに挑戦してみたいな」 っていう漠然とした好奇心だったんですけど、まさかその一歩が、今につながるとは、当時は思いませんでしたね。
資格なしから保育の道へ

ボランティアとして、子育て支援施設での赤ちゃん交流会とか子育てイベントのお手伝いをするなかで、やっぱり子どもと関わるのって楽しいな~って再確認しました。
その時期にちょうど、子どもたちが部活の朝練で早く家を出るようになり、朝の時間に隙間時間ができたんですね。 「この時間、保育園で働けたりするのかな?」 と思って「資格なし 保育」と検索して出会ったのが、ベルサンテさんでした。
最初は「資格がない私なんかが、本当に保育園で働けるの?」と半信半疑。でも、ベルサンテの担当者さんが、私のボランティア経験や3人の子育て経験をすごく丁寧に聞いてくださって。
「それなら大丈夫です、進めていきましょう!」と言ってくれた時、なんだか自分のこれまでを肯定してもらえたような気がして、すごく心強かったのを覚えています。
「一番最初」に応援できる仕事

実際に働き始めてみて、早朝保育ってお父さんやお母さんの「一番最初に応援できる場所」なんだな、と感じています。
7時台にお子さんを連れてくる親御さんって、きっと5時台には起きて、自分の支度と子どもの準備をして……って、家を出るまでが一仕事。
そこからさらに職場へ向かう忙しさの真っ只中にいらっしゃいます。 そんな姿を見ると、昔の自分と重なって、「大丈夫ですよ。すぐ泣き止んで遊び始めますから、安心していってらっしゃい!」って声をかけています。
でも、ただ「優しく迎える」だけではないんです。
実は、朝の受け入れってすごく繊細で。 たとえば、登園してきた園児の顔に小さな傷がないか、目は赤くないか。朝のうちに見つけておかないと、「園で起きた怪我」なのか「お家からあったもの」なのか分からなくなってしまいます。
あとは保護者の方への対応も、すごく慎重になります。「今日はこの持ち物であってますか?」というクラス別の質問や、病み上がりの登園基準などの相談。
曖昧なことは言えないので、必ず園のルールを確認して、正確に伝えるようにしています。2時間という短い時間ですけど、その裏側には、一つ間違えれば信頼を損ねてしまうような「責任の重さ」が常にありますね。
緊張感の先にある「朝のご褒美」

でも、そんな緊張感があるからこそ、子どもたちの成長を間近に感じられたときは、本当に嬉しいんです。 さっきまで泣いていた子が、おもちゃを見つけてパッと笑顔になったり。昨日まで言葉が出なかった子が、1年の終わりにはめちゃくちゃおしゃべりさんになっていたり(笑)。
昨日も、朝一番に「先生、見て!今日はパンツで来たよ〜!」なんて得意げに教えてくれる子がいて。そのときのキラキラした笑顔を見られるだけで、「あ~素敵な仕事に携わらせてもらえているな」って思います。
「やっぱり、保育っていい」と思った瞬間は?

今の私にとって、保育の仕事は自分の子育てを「振り返る場所」でもあります。
実は一番上の娘が、今、保育士2年目として頑張っているんです。家でも「今日こんなことがあってね」と仕事の話をすることもあります。
その一方で、反抗期真っ盛りの末っ子とぶつかることもありますが(笑)、保育園で子どもたちと関わっていると、「うちの子もこんな時期があったな~。あんなに可愛かったんだから、今の反抗期も成長の証なんだ」と、少しだけ優しい気持ちになれるんです。
昔の自分に「大丈夫、ちゃんと育っているよ」と言ってあげているような、そんな不思議な感覚。子どもたちの成長を見守りながら、私自身も救われているのかもしれません。
大切にしている言葉

「無理をしない」
保育はチームワーク。そして何より、感情が直接伝わるお仕事です。自分が無理をして余裕がなくなってしまうと、子どもや周りの先生、そして家族に優しくなれません。
昔、倉庫でのピッキングや体力的にハードなお仕事も経験しましたが、今は、ケーキ屋さんの仲間にも、保育園の先生方にも、自分の状況を正直に伝えて、助けてもらいながら働けています。 「頼れるところは、しっかり頼る」 それができるようになったのは、私が少し大人になった証拠かもしれませんね(笑)。
これから一歩踏み出したい方へ

私結構、「保育の仕事、いいよ~!」って周りの知人や友人にオススメしています!
40代になってから保育現場に入りましたが、今がすごく充実しています。今月からは、もっと専門的に学びたいと思って「子育て支援員」の研修も受けることにしました。周りには60代、70代の先生もいらっしゃって、その姿を見るたびに「私もまだまだこれからだ!」と刺激をうけます。
お母さんとして子どもと向き合ってきた時間は、決して「空白」ではなかったなと改めて今感じています。私にとっては、その時間が今の「きっかけ」をつかむチャンスになりました。
私のような体験がこうして記事になってどなたかのきっかけになればそんな嬉しいことはないですね。
【編集後記 fromなつき先生担当の保育コンシェルジュより】

なつき先生、改めてインタビューありがとうございました。
「隙間時間で保育の仕事ができるのかな?」と、初めて面接に来てくださった4年前。当時は無資格・短時間の求人はほぼない状況でしたが、なつき先生の子育て経験やお人柄こそが現場の力になると確信し、園をご紹介させていただきました。
朝一番の忙しい現場を「親御さんを一番最初に応援できる場所」と捉え、楽しんで向き合われている姿は本当に素敵です。なつき先生からの「安心していってらっしゃい!」という言葉は、慌ただしい朝を迎える親御さんの心を支え、前向きに仕事へ向かう活力となっています。
新たに「子育て支援員」の研修を受講するなど、年齢を言い訳にせず前進する姿は、「私にもできるかも」と多くの方の一歩を踏み出す勇気になります。なつき先生のように、資格がなくても「保育の仕事、いいよ~!」と言ってくれる先生が増えることこそが、これからの保育業界をより豊かにしていくのだと実感しています。
これからもなつき先生が笑顔溢れる日々を過ごされることを、心より応援しています!
保育コンシェルジュnakashioya
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インタビュー・構成 ・文 : noma
文 : 堀池恵美
写真 :あやぽむ
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