ベルサンテグループ

派遣の先生の声

派遣の先生インタビュー

ふみよ先生

派遣保育士歴:1年目
大阪府大阪市 保育園勤務

#70代からの初挑戦
#小学校教諭から保育士に
#いくつになっても勉強

今の働き方を教えてください

私はこれまで38年、小学校教諭として勤めてきました。

定年退職した現在は、大学時代に取得した幼稚園教諭免許を活かして、大阪市内の保育園で勤務させてもらっています。

火曜日から金曜日、7時から11時の早朝勤務。

派遣保育歴は半年と駆け出しの身ではありますが、子どもたちの笑顔に元気をもらいつつ、周囲の先生からたくさん学ばせていただける環境に感謝する毎日です。

親の反対を押し切って小学校教諭に

小学校教諭になることは、小学生からの夢でした。

私の父は瀬戸内海の小さな島出身の大正生まれ。「女に職業は要らない」という頑固で寡黙な父の反対を押し切り、教師になりましたが、私にとって天職といえる職業でした。

ずっと反対していた父ですが、亡くなる直前、父が唯一心を許していた伯父に「あいつもいい仕事に就いたな」と言っていたことを後から聞かされました。陰ながらずっと応援してくれていたようです。

対話を重ねた38年

小学校教諭時代には、数え切れないほどの思い出と色鮮やかな体験をさせてもらいました。

38年間のなかで時代も大きく変化しました。苦労することも多くありましたが、子どもたちの本質は何も変わりません。

「目を見て対話すること」

いつもこの気持ちを大切に子どもたちや保護者さんと向き合ってきましたね。

今でも、たくさんの教え子たちが節目節目で同窓会を開いてくれたり、連絡をくれるのが嬉しくって。立派になった姿をみると微笑ましいですが、私のなかではあの時の可愛い子どもたちのまま。スッとあの頃の記憶が蘇ります。

そんな素敵な毎日を送ることができたのも周りの仲間のおかげです。

諦めかけていたときにチャンスが巡ってきた

定年退職後は、塾の講師や院内保育、ベビーシッターの仕事などこれまでの経験やスキル、資格を活かして仕事をしてきました。

その後、母の介護と孫のサポートをするために仕事は控えていたのですが、ひと段落ついたタイミングで、仕事復帰を検討していたんです。

いくつか派遣会社に登録したり、自分でも仕事を探していたのですが、なかなか希望に合う仕事が見つからなくてやや諦めモードに……。

そんな時、ベルサンテさんが出していた保育士求人がパッと目につき、駄目元でお電話してみたらトントン拍子で話が進んでいきました。これも何かのご縁だったのかもしれませんね。

担当者の安心感が背中をおしてくれた

最初、担当のsaitouさんにお会いしたときに、私の話をゆっくり聞いてくださり、どんなことも絶対に否定せずに受け止めてくれました。

お顔合わせの際、園長先生とお話しされる時にもすごく柔らかい物腰で、そのお人柄にも惹かれました。

 その一方で、契約に関する重要事項についてはきちんとやり取りしてくださる姿勢に頼もしさも感じましたね。

 スムーズにお仕事が決まったのもsaitouさんのおかげですし、諦めかけていた私の背中を押してくださったから今の私があるとも思っているので本当に感謝しかありません。

新卒時代を思い出す今日この頃

託児所やシッター経験はあったものの、社会福祉法人の認可保育園は初挑戦。今、少しずつ保育の流れは分かってきたものの、まだまだご迷惑をおかけすることも多く、試行錯誤の毎日です。

先日、おむつ替えを嫌がってなかなか替えさせてもらえない男の子がいて、すっごく焦ったことがありました。

悪戦苦闘する私を見かねた同じクラスの先生が「〇〇くん〜おむつ持っておいで〜」と言うと、さっきまで嫌がっていたのが嘘のように、その子は素直に「はーい!」と返事をして先生のところに行ってお着替えを始めたんです。

 後で理由を先生に聞いたら、おむつが濡れていなかったから替えたくなかった、と。「早く着替えさせなきゃ!」と焦ってしまって、子どもの気持ちに寄り添えていなかったんですね。

 周囲の先生たちに比べて私の方が年齢は上ですが、至らないところがあればきちんと教えてくださるのも大変ありがたいんです。

「 言われるうちが花」という言葉もありますが、きっと言っても無駄だと思われていたら何も言わないと思います。

 今の私は、まるで新卒時代の頃に戻った感覚。日々色んなことを吸収して学んでいます。

私の特技は「小さな幸せ探し」

毎朝5時半に家を出るので、起きるのは4時半と早く、正直辛いな〜と思うことも。

 でも、生駒山から朝日が登ってくるのを見ながら出勤できるなんて幸せやなぁ〜って思うとそんな辛さもどこかに飛んで行ってしまいます。

 あと私、スポーツ観戦が大好きなんです。家で孫の面倒を見ていた時にはサッカーのプレミアリーグを全試合チェックしていました(笑)。

 ワールドカップのアジア予選ももちろんチェックしていますよ!昔と比べて日本の戦術は変わったな〜なんて分析しつつ、勝利の喜びを自分の幸せに転換しています。

小学校教諭と保育士の違いとは?

全く別業種でありながら共通していることもたくさんあります。そのなかでも人間としての基礎を担う保育はより責任が重大だと感じています。

小学校教諭から保育士に転職した今、子どもたち一人ひとりに寄り添って、きめ細やかな保育をされる先生たちを間近で見て、保育士さんの偉大さを感じています。

保育の現場を知った上で、今また小学校教諭に戻ったら、あの時よりももっと良い教育を子どもたちに提供できるのでは?と思うほど、保育は子どもの成長において、なくてはならない環境ですね。

「やっぱり、保育っていい」と感じることは?

私が勤務している早朝の時間帯に、たまに担当している1歳児の子がきてくれることがあるんです。

お部屋に入るとまだお友達が誰も来ていなくて、大人の先生たちがたくさんいて、いつもと違う雰囲気に圧倒されてしまうことも。

そんななか、その子が私を見つけて猛ダッシュで駆けてきて抱きついてくれて!「もう私のこと覚えてくれたんや~!」って感激しました。

あと、ワンワン泣きながら登園してお母さんから離れずにいた子に「○○ちゃん、おはよう!一緒に遊ぼっか?」と声をかけた瞬間、パッとこちらに手を差し伸べてくれたことも。

お母さんもホッとして「ありがとうございます」と言ってくださって、安心して仕事に行く後ろ姿を見送りました。

私も働きながら一人で娘を育てた経験があるので、1分1秒の大事さや、働くお母さんの気持ちはすっごくわかります。

小学校教諭時代からのモットーですが、子どもが笑顔になることも大切ですが、保護者の方も幸せな気持ちになってもらいたいと思っていて。

年齢やキャリアに関係なく、否定ではなく肯定から相手の気持ちを受け止められる先生でいたいです。

感謝と決意

今こういった環境を与えていただけているだけですごく幸せですし、感謝の毎日です。

保育士としてのキャリアもなく、70代の私にこのような機会を与えてくれた園長先生にも本当に感謝しています。

そして何より、ベルサンテさんの後押しがなければ、こうして一歩を踏み出せていなかったと思います。

周りの皆さんに迷惑をかけながらもなんとか努められているのは、あの一本の電話から始まりました。今後もずっと保育士を続けていきたい気持ちは変わりません。

ありがたいことに、園さんからも「ふみよ先生がいてくれて助かっているよ」と言っていただけています。周りの先生たちにちょっとでも追いついて、そして恩返しができるように、精進し続けていきたいです。

大切にしている言葉

「常に前向きに、ポジティブに」

いくつになっても一生勉強だと思っています。時にはうまくいかないこともあると思いますが、日々の小さな幸せを探しながら好奇心旺盛でいつづけることが私の目標です。

【編集後記 fromふみよ先生担当の保育コンシェルジュより】

私がVOICEの取材を誰にお願いしようかと考えた時、絶対にふみよ先生がいいと思っていました。

実は初めてお会いしてお話をした時に「取材をお願いしたい!」と心に決めていたんです。それほどふみよ先生のお人柄、これまでのご経験が素晴らしいと感じたからです。

記事を読み、ふみよ先生の今までが分かり感動しています!小学校教諭時代から大事にしてこられた「対話」が保育にも通じ、さらには、ふみよ先生の責任感が合わさって今のご活躍に繋がっていると感じています。

いつも明るいふみよ先生の特技である「小さな幸せ探し」。とっても前向きで感心しました。哲学者のニーチェの言葉を借りると「幸せとは自分の心にある」。今までの経験から様々なことを乗り越えてきたからこそ明るく変換して、大変なことも日々の糧にできていると思います。

私もふみよ先生のように、日々前向きに何事にも取り組みたいと思いました!本当にいつもありがとうございます!これからもよろしくお願いいたします!

from 保育コンシェルジュsaitou

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インタビュー・構成 ・文 : 野間直樹
文 : 堀池恵美
写真 : 黒田彩加

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