ベルサンテグループ

派遣の先生の声

派遣の先生インタビュー

ゆりあ先生

派遣保育歴:1年目
京都府京都市 保育園勤務

#現役大学三回生
#掃除は大切な保育
#不安を持ち続ける重要性

これまでと今の働き方を教えてください

私は今、京都の大学に通う三回生で将来保育士になるために児童学科で勉強しています。学業と並行して、京都市の保育園で毎週土曜日9:00~17:00で、派遣保育スタッフとして働かせてもらっています。今年の4月から勤務して約半年、すっかり慣れて土曜日に子どもたちに会うのが楽しみです。

自衛隊看護師から保育士への夢に

私が保育士になりたいと思ったのは、高校三年生の進路選択のとき。実は最初は保育士ではなくて、自衛隊看護師を目指していて。

というのも、作家の有川浩さんが書かれた自衛隊三部冊シリーズの小説が好きで国防という仕事にすごく憧れていたんです。ただ、実際に進路を考えていくと狭き門だと感じて別の方向性を模索することに。

私に向いてる仕事は何だろう……。と、自問自答を繰り返して自己分析していく中で、妹との思い出が将来につながるヒントになったんです。

妹とは7つ歳が離れているので、私がオムツを替えたり、幼稚園のお迎えに母と行ったり、たくさん一緒に遊んだり、お世話するのが楽しかったんですよね。

今では中学2年生になる妹ですが、家でゲームをしたり一緒にお出かけしたりすごく仲良しです。思春期なので時々素っ気ない態度をとられちゃうこともありますが(笑)。でも小さい時からずっと可愛い妹です。

そういった経験や、母からも「(子どもと関わる仕事は)あなたに合っているんじゃない」と応援してくれたので、私は保育士になろう!と決めました。

学生で派遣保育士を選んだきっかけは?

大学での授業や保育実習は学びが多い反面、将来保育士として活躍するためには、もっと実践経験が必要だと感じました。

当時、学生が保育園で働ける求人があまりなく、色々検索してたどり着いたのがベルサンテさんでした。

登録後すぐにご連絡をいただいて、担当のyoshimuraさんが派遣についての説明や私の現在の状況、学業と両立できる働き方の希望もしっかり聞いてくださった上でお仕事の紹介をしていただきました。

初めての派遣でしたが、応募から勤務決定までの流れがすごくスムーズだったのが良い意味で驚きでしたね。

実際に現場で働いて感じたことは?

「実践に勝るものはない」この一言につきますね。学ぶことが本当にたくさんあるのですが、そのうちのひとつが子どもへの「叱り方」。

ついついダメだよ!とかこうしなさい!と感情的に伝えてしまいがちなシーンでも先生方は、子どもには子どもの考え、視点があるということを意識されながら対応していらっしゃいます。

先日も4歳児の園児同士でおもちゃの取り合いになったときに、場所を変えてそれぞれの子どもたちに「○○ちゃんはどうしてそうしたの?」と話を聞いて、さらに答えを出さずに諭す先輩の様子を見て、なるほど!こういう対応が適切なんだと勉強させていただきました。

あとは、先輩方の保育の流れのスムーズさに驚きました!

外遊びに行く準備などで隙間時間ができてしまったときに、子どもたちの集中が散漫してしまう時があって。そのときにサッと「今から手遊びするよ〜!」と子どもたちの気持ちを高めながら次の活動に繋げたり、事前準備をすることで隙間時間を作らない工夫をされていました。

何の手遊びをするかももちろん重要ですが、タイミングや場所、トーンなどその時しか知り得ないシーンを体験できることはまさに教科書以上です。

そういった事例をみて、自分の引き出しが増えていく感覚はとても充実感がありますね。

掃除は大切な保育

直接子どもに関わること以外の仕事の大切さも知ることができました。

私のなかで大きな学びになったのが「掃除の重要性」です。

汚れや埃が溜まりやすい場所を見つけると赤ちゃんが誤飲しないかな?、おもちゃを収納する棚の角が危険そうだから位置を変えておいた方がいいかな?と、普通に過ごしていると気づかないところが見えてきます。単に掃除するだけではなく、保育環境を整えるという視点も意識しながら掃除させてもらっていますね。

保育実習と勤務の違いは?

「学び」としては共通する点があると思いますが、勤務の場合は、お金をいただいて働いている以上、それだけの働きをしないといけないと思っています。そして、やっぱり緊張感が実習とは異なりますね。お昼寝の時間では、子どもたちが穏やかに眠っている印象がありますが、きちんと息をしているのか、うつ伏せ寝をしていないかとこまめに確認が必要です。

「今日も子どもたちが大きな怪我をしなくて良かった〜!」と勤務が終わるたびにホッとします。

実際に働いてみて、子どもたちの命を預かっている重みや責任感がある仕事だなと今まで以上に強く感じるようになりましたね。でも、その緊張や責任感は持ちつづけないといけないものだと感じます。その不安があるからこそ子どもの安全を保障できる部分もあると思うんです。

仕事に慣れることも必要ですが、慣れてはいけない部分もあるんだなと教わりました。

働く上で意識していることは?

今、何を考えているんだろう?と子どもの気持ちに寄り添うことを意識しています。正職員の先生方が子どもたちの指導やクラス運営に注力していただいているお陰で、私は子どもに寄り添う場面が多いからかもしれません。

私に今できること、求めていただいていることは子どもと同じ目線にたって思いっきり全力で遊ぶこと。…と言いつつ、私の心がまだまだ子どもなので、自然に目線が合うことも多い気がします(笑)。

「やっぱり、保育っていい」と思う瞬間は?

数えきれないほどたくさんありますよ~!

週に一回しか会わないですけど、小さい子どもたちも名前を憶えて呼んでくれたり、出勤すると「わ~、今日ゆりあ先生来てるんだ!やった~」って笑顔で駆け寄ってくれたり、帰り際にギュ〜ってハグしてくれて、「また次の土曜日ね」って言ってくれたり。

そんなこと言われたら「もう大好き~」ってなっちゃいます(笑)。

最近ようやく私にも心を開いてくれて泣かなくなった8ヶ月の園児がいるんです。先日の勤務の時にその子が、ちょっと私の姿が見えなくなったときに、わ~んって泣いちゃったんです。その瞬間、「あ~可愛いな~」ってほっこりしちゃって。

私のことを信頼してくれるようになったんだなと思うと愛おしくなります。

毎週毎週、勤務が終わって家に帰ったらお母さんに「今日こんなことがあってね!」「子どもたちがこんなことしたんだよ!」とたくさん話しています。

将来どんな先生になりたい?

勤務を通して、なりたい先生像がいくつもイメージできてきました。

子どもをいっぱい楽しませることができる先生、子どもの安全もしっかり守れる、安心感がある先生、保護者からも信頼してもらえる先生……。

その一方で正直不安もあります。先輩を見る度、私もクラス担任としてしっかり保育できるのかな、まだまだ学生の立場で学んでいたいなと(苦笑)。

それでも、社会に出ることが楽しみです。
両親からは「自分でやると決めたことはやり通しなさい」と教えられてきました。

小さな頃はそれが厳しく聞こえたときもあったのですが、言葉の裏にある愛情と私の取り組みに対して惜しみなくサポートしてくれたことには感謝の言葉しか出てこないですね。

大切にしている言葉

「真心」

子どもの感受性にはすごく驚かされます。まだ言葉を理解することが難しい年齢でもこちらの気持ちをしっかり受け取っているなと感じることがよくあります。

だからこそ温かい心をもって向き合えば、伝わること、伝えられることがたくさんあると思います。

今の学びを活かして、心を込めて保育する先生になりたいです!

編集後記 fromゆりあ先生担当の保育コンシェルジュより

学生という立場で、保育園で勤務することは、実はとても勇気のいることだと思います。

実習とは違い、お給料をもらうわけですから【勉強させてもらう】とか【単位のために】というような気持ちでは務まりません。

ゆりあ先生は学生でありながら、お会いした当初から保育園での仕事に対する誠実な姿勢が印象的でした。そして、とても学生とは思えないほど、しっかりしてる方だな~と思っていました。でもちゃんと学生らしく、前向きに、フットワーク軽くお仕事をされている姿も魅力的です。そういった姿勢が園からの高い評価に繋がっています。そんなゆりあ先生を今後も引き続きサポートさせていただきますね!

ベルサンテでのお仕事が、ゆりあ先生の今後の保育士人生の中で、大きな意味があるものになることを心から願っています。

いつか私が園に行った時に正職員として、今と変わらないキラキラした笑顔で勤務されている姿を見られることを楽しみにしていますね!

from 保育コンシェルジュyoshimura

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インタビュー・構成 ・文 : 野間直樹
文 : 朝海弘子
写真 :黒田彩加

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