ベルサンテグループ

派遣の先生の声

派遣の先生インタビュー

ちか先生

派遣保育士歴:1年
大阪府大阪市 幼稚園勤務

#山村留学で得た命の学び
#旅で感じた世界の広さ
#未経験から保育の世界へ

これまでと今の働き方を教えてください

大阪市内の幼稚園で、年少クラスの保育補助として勤務しています。 勤務は週3日、午前9時から13時。

プライベートでは一児の母。これまでいろんな仕事を経験してきましたが、いまの働き方は「家庭と仕事をどちらも大切にできる形」だと感じています。

子どものお迎えに間に合うのも安心につながっていて、私のライフステージに合った理想のバランスだと思っています。

わたし、山村留学していました!

子どもの頃は大阪で育ったのですが、中学の3年間は三重の山村で暮らしました。
都会っ子の私に「ちがう環境も経験させたい」と、親が勧めてくれたのが“山村留学”だったんです。

全国から集まった同年代の子たちと一緒に寮生活。畑で野菜を育てたり、鶏のお世話をしたり、自分たちでご飯を作ったり……。自然の中で、ほとんど自給自足に近い暮らしをしていました。

その中で、「どうやってごはんが食卓に並ぶのか」「食物連鎖ってこういうことなんだ」って、肌で感じたんですよね。子どもながらに、本当に大きな学びでした。

この経験が、料理の道へ進むきっかけにもなりましたし、いま自分の子どもに“食の大切さ”を伝えるときにも、すごく役立っています。

料理人としての修行、そしてバックパッカーへ

もともと身体を動かすことが大好きで、高校卒業後はスポーツクラブのインストラクターとして働き始めました。


でも、学生時代にアルバイトをしていた日本料理店での経験が、どうしても忘れられなくて。シンプルな食材が料理人の手によって、まるでマジックみたいに美味しく変わっていく――その体験が、ずっと心に残っていたんです。

実は、親から反対もされましたが、一度決めたら曲げない性格。思い切って料理の世界に飛び込みました。そこからの9年間は、まさに見て学ぶ職人の世界。

厳しい指導も、包丁で手を切ることも日常茶飯事でしたが、同じ日が一日もない充実した時間でした。お店は決まったメニューがなく、その日に入った一番の食材をどう活かすか全て。だからこそ、飽きることなく夢中で学び続けられたんだと思います。

そんな毎日を過ごしていたのですが、料理の道からさらに別の道へと気持ちが動きました。
「もっと広い世界を見てみたい」――

そう思い立って、29歳で1年間のバックパッカーの旅へ。南米、オーストラリア、シンガポールなど10カ国を巡り、特に印象的だったのはアフリカでの暮らしでした。

現地の人たちと共に過ごす中で、テレビでは伝わらない“リアルな日常”に触れ、それが私にとって世界の広さと多様性を知る大きなきっかけになりました。

子育てを経て、たどり着いた「保育士」という天職

海外での経験から、人はみんな“生きることにとても貪欲だ”と感じました。

「子どもたちにも、もっといきいきと毎日を過ごしてほしい」――そんな思いから、帰国後はスポーツクラブで子どもと関わる仕事を再開しました。

ですが、自分が出産して子育てを始めると、仕事との両立が難しくなって、一度は仕事を離れることに。

その後、子育てに専念してはいたものの、どこか物足りなさを感じて、「じゃあ、自分には何ができるんだろう?」と考えるようになりました。そこで行き着いたのが“保育士”という選択。

これまで自分が保育士になるなんて考えたこともなかったのですが、悩んでいてもしょうがない。

「まずはやってみよう!」がモットーの私は、迷うより行動!と決めて独学で保育士の国家試験に挑戦しました。

0歳の子どもを育てながらの勉強は大変でしたが、「常に何かをしていたい」性分なので、むしろ充実していましたね。

ベルサンテとの出会い

資格を取ったあと、いくつかの人材会社に相談しましたが、その中で一番親身になって話を聞いてくれたのがベルサンテさんでした。

子どもがまだ小さいので「週3日・午前中のみ」という働き方を希望していたのですが、他の会社では「その条件だと難しいですね」と断られてしまうこともあって…。

そんなときに、ベルサンテのsaitouさんは「ちか先生に合う園を一緒に探しましょう」と寄り添ってくれて。

初めての保育業界だったので、一から丁寧にサポートしていただけたのは本当にありがたかったです。

今の私の役割

保育初心者であり派遣という立場なので、基本的にはクラスリーダーのサポート役。いわば“黒子”に徹しています。

製作の準備をしたり、活動の途中で「おトイレ行きたい」と言った子を連れて行ったり――そんな細かなサポートが私の仕事です。

先日、靴がなかなか自分で履けなかった子が、ついにひとりで履けるようになったんです!

「今日はここまでできたね」「こうやって履くといいよ」と少しずつ声をかけていくうちに、ある日すっと自分で履けるようになって。あの瞬間は本当に嬉しかったですね。

リーダーの先生は十数人の子どもたちをまとめ、クラス全体を見る必要があります。だからこそ、こうした一人ひとりへの細やかな関わりは私のような役目でもあると思っています。

真剣に仕事に向き合えば向き合うほど、「もっと別の関わり方があったかも」「失敗したな」と思うこともありますが、それでも資格を取ったばかりの私にもできることがある。

そう思えるのは大きな励みであり、やりがいにつながっています。

「やっぱり、保育っていいな」と思う瞬間は?

子どもたちの成長をすぐそばで見られることは、鳥肌が立つほど感動します。なかでも、子どもたちの豊かな感受性には毎日驚かされっぱなしです。

先日も、ある男の子が転んで泣いてしまったことがあって、それを見ていた女の子が「大丈夫かな…」と心配して、もらい泣きをしていたんです。

「あの子、痛かったやろうな」と相手の気持ちを想像して涙を流す姿に、ジーンときましたね。

大人になると、いつの間にか薄れてしまいがちな“ピュアな思いやり”。そのまっすぐな心に触れると、「保育士ってなんて素晴らしい仕事なんだろう」とあらためて感じます。

子どもたちって、忘れかけていた大切なものを思い出させてくれる存在のような気がしていて――

もしこの気持ちをみんなが持ち続けられたら、世界はもっと平和になるんじゃないかなって、そんなふうに思わせてくれる瞬間があるんですよね。

「まずはやってみる」が私の原動力

あらためて振り返ってみると、本当にいろんなことに挑戦してきましたね(笑)。

そのどれにも共通しているのは、「まずはやってみる」という気持ち。

失敗を気にせず一歩を踏み出せたからこそ、自分の目で見て、触れて、感じることでしか得られない学びがありました。

それはこれからも大切にしたいですし、子どもたちにも伝えていきたいことのひとつです。

仕事では、もっと子どもたちを見たい、知りたい!向き合う時間を増やして、たくさんのことを学びたい。そして一緒に成長していきたいですね。

いろんな仕事を経験してきましたが、これからもずっと保育の仕事を続けていきたいと思っています。

大切にしている言葉

「一生懸命」

これまでの人生で感じたのは、「私たちは生かされている存在」ということ。自然も動物も、みんな一生懸命に生きている。

その姿を見てきたからこそ、できるだけ私も一日一日を大切にしながら、一生懸命生きたいと思っています。

これまでは全力で走り続けてきましたが、最近は“休むことも必要なんだ”と気づくようになりました。リフレッシュすることも、また次の挑戦に向かう力になると実感しています。

ポジティブに見られがちですが、もちろん悩むこともあります。そんなときはランニングで気持ちを切り替えるのが私流(笑)。

これから子育てやライフステージが変われば、できることも変わっていきます。その時々にできることを、仕事も遊びも含めて“一生懸命”楽しんでいきたいと思っています。

編集後記 fromちか先生担当の保育コンシェルジュより

ちか先生、今回取材にご協力いただきありがとうございました!
初めてお話ししたときから「ぜひVOICEに出ていただきたい!」と思っていたので、今回実現できて嬉しいです。

インタビューを通じて、ちか先生のバイタリティあふれる行動の原点に触れることができました。子育てをしながら保育士資格を取得し、未経験で新しい業界に飛び込む――それはとても勇気のいる一歩だったと思います。

バックパッカーや板前の経験をもつ保育士さんなんて、全国でもきっとちか先生だけではないでしょうか(笑)。その多彩な経験は、保育や子どもたちにとっても良い影響を与えていると感じます。

「まずはやってみる」という姿勢が、本当に素敵な力ですね。その一歩を踏み出すからこそ、いろんな景色を見て、多くの学びを重ねてこられたのだと思います。失敗も含めてすべてを糧にしていることが伝わってきて、読んでいる私も元気をもらいました!

これからも、仕事もプライベートも全力で楽しんでくださいね。応援しています!

BELSANTE CO., LTD.