派遣の先生インタビュー
みゆき先生
派遣歴:1年目
京都府京都市 保育園勤務
#保育観について考える
#保育職は最高の選択
#相手を知ると好きになれる


これまでと今の働き方を教えてください
こども教育学科の大学を卒業後、京都府内で幼稚園教諭として約6年間働いていました。
その後、保育園で正職員として1年間勤務し、今年の春から派遣保育士として働き始めました。
現在は0歳児クラスを担当しています。
子どもが大好き!から保育職の道へ

気づいた時には子どもが好きでした。
振り返ると3歳下の弟のお世話をしたり、3歳から20年続けていたバレエ教室で小さい子たちと関わる機会があったり、大学時代には、子どもたちにチアダンスを教えるアルバイトをしたり。
子どもたちが本当にみんな可愛くて、一緒に過ごすのが楽しかったんですよね~。
ずっと「子どもが好き!」の気持ちは変わらず、将来の夢は保育士でした。
幼稚園教諭を通して学んだ保育の基礎

新卒から勤務した幼稚園では、保育や社会人としての基礎を学ぶことができて、同僚や先生方にも恵まれて、貴重な6年間でした。
すごくカリキュラムがきっちりしている園の方針だったので、大変だなと思うこともありましたが、1日の活動を子どもたちと充実感をもって過ごせたときや行事が無事に終わったときには、大きなやりがいを感じましたね。
あとは、保護者の方から「(幼稚園に通い出して)娘がこんなことができるようになって嬉しいです!」と言ってもらえることや担任としてクラスの子達の成長を感じる瞬間が見えやすかった点も今思うと、幼稚園教諭としての醍醐味でしたね。
社会人1年目の時に担当したクラスには特に思い入れがあって、その子ども達が卒業した後に園に遊びに来たときにはジーンとしちゃいましたね。
今、振り返っても私の保育観は幼稚園での生活に影響されたと思います。
幼稚園教諭から保育園の保育士へ

幼稚園を退職して、スキルアップのためにこども園で働き始めました。これまでの経験を活かそうと意気込んでいたものの、園の方針の違いに衝撃で!
転職した園は、子ども一人ひとりの心が動く瞬間を大切にする自由保育でした。
1日の活動は自由ながらも、ある程度決まっていると思い込んでいたので、同僚の先生に「明日は何の活動をするんですか?」と聞くと「何でも好きなことしたらいいよ」と言われたときは、一斉保育が基礎にある私にとっては大きなギャップで…。
例えばお片付けの時間。今までは次の活動が決まっているので、その時間までにお片付けを促していましたが、自由保育では子どもの気持ちが乗るまで“待つ”んです。
製作も、準備はしますが、やりたい子はやる。やりたくない子は別の遊びをする。
最初は正直、自分の意識や動き方を園のやり方に合わせるのに戸惑いもあったんです。でも、慣れていくうちに『こういう保育の仕方もあるんだ!』って、新しい発見の連続で。
「今までは介入しすぎていたのかな?」とこれまでの保育を振り返るきっかけになったり、自分が経験してきた保育が全て正解ではなくて、子どもに任せて“待つ”ことも保育手法のひとつで、色んな保育があるんだと知れたことは、保育者として良い経験になりました。
一度立ち止まって、たどり着いた選択肢

仕事自体は充実していたのですが、子ども達と柔軟に対応することや活動の予測がつかない毎日に、正直大変さを感じてしまうこともあって。
1年経つ頃には休日に「明日の準備はどうしよう…」とどんなときも仕事のことを考える日が増えて、段々と気持ちに余裕がなくなってきたんですよね。
担任の仕事って、やりがいはあるんですけど…やっぱりハードな部分もあって。保育士を続けていくことに自信を無くしていました。
そんな時に前職でお世話になった同僚に相談したところ、ベルサンテさんの派遣保育士で働く先生の話を教えてくれたんです。
プライベートの時間が確保しやすいことや、産休・育休制度が取得できることなど、話を聞いていくうちに派遣保育士の働き方に興味が湧いて、ベルサンテさんに問い合わせをしました。
ベルサンテを選んで良かったことは「信頼感」

ベルサンテさんの初回の面談では担当のaiharaさんに丁寧にヒアリングをしていただきました。
お給料や立地だけではなくて、これまで二つの園を経験してきた私の保育観もしっかり聞いていただいた上で色んな情報を教えてもらったり、求人を探してくれました。
あとaiharaさんから「保育方針に対するフィット感って、正職員か派遣かなど、働く立場によっても感じ方が変わる先生もいらっしゃいますよ」とお話しいただいて。
私自身、これまで正職員として経験してきたことをもとに自分に合う園について考えていたのですが、サポートする立場になるとまた違う見え方もあるんだなって思えて、すごく納得感がありました。
あとは担当者の主観ではなく、過去にその園で働いていた先生のお声として「正直この部分は大変そうでした」とか、「こういう難しさはありそうです。」とか良い面だけではなく課題点も包み隠さず教えてくれたので、信頼感をもって転職活動を進めることができました。
そのおかげで今は、プライベートと仕事をメリハリつけて両立できる働き方ができていて、本当にありがたいなって感じています。
派遣保育士をご経験されていかがですか?

派遣という立ち位置なので、クラス運営がスムーズにいくように、担任の先生をサポートするのが私の役割。
ただ私、あんまりぐいぐい自分から聞きにいくのが得意じゃなくて…。
なので先生方の姿を見ながら常にキョロキョロ周りを見渡して、自分にできることを探しています。
分からないことも沢山あるのですが、社会人1年目を思い出すような気分で身が引き締まりますね。今の保育園は設定保育があるので、ある程度活動方針が決まっています。
私にとっては、今の保育のスタイルが合っていて働きやすさを感じています。
初めての保育園、初めての乳児クラス、初めての派遣、ということで、色んな初めてを楽しみながらも穏やかな気持ちで過ごせています。
幼稚園と保育園の違いとは!?

初めて乳児クラスを経験して感じたのは、「複数担当の心強さ」。
掃除するときは掃除、子どもをみるときは子どもをみる。そんな風に役割を分担できるので保育や作業に集中できます。
あとは、この間も歩けるようになった子どもがいて、クラス中が「わぁ~すごい~!」って盛り上がりました。
嬉しいことを他の先生とも共有できるのはすごく素敵だなと知りました。
「やっぱり、保育っていい」と思う瞬間は?

私、年度終わりの時期が好きなんです。この一年を乗り切った!という達成感もありますが、毎年3月になると「もうこのクラスの担任が終わるんだ」と寂しくてうるっとなってしまう日もあって、いろんな感情が込み上げてきます。
正直、一時期は保育職をやめて他業種への転職を考えたこともあるんです。
それでも、行事が終わったときの子どもの明るい反応だったり、年度末に思いを巡らせて感じる寂しさは保育職でしか味わえないなと思って。保護者の方からの「ありがとう!」の一言も、嬉しいんですよね。
やっぱり、私には保育職が“最高の選択”なんだと思います!
大切にしている言葉

「大好き」
私は子ども達に、「園のお友達や先生、保育園が大好き!」と思ってもらえることが理想だなって思うんです。
そのために、まずは“相手を知る”ことを大切にしています。私から「好き」になることで、子どもと両思いになれるんじゃないかなって思うんですよね。
そうやってできた関係性って、きっと保護者の方にも伝わると思うんです。『好き』が園全体に循環する感じって、素敵だなって。
園が子どもや保護者の方にとって「安心できる場所」と感じてもらえるように、これからも頑張りたいですね。
【編集後記 fromみゆき先生担当の保育コンシェルジュより】
いつもお仕事お疲れ様です。
園でお会いするたびに、にこやかにご挨拶くださるみゆき先生の笑顔に、私自身も元気をいただいています。
ちょうど一年前、京都支社で初めて面談させていただいた日のこと、今でもよく覚えています。
あのとき、「自信をもって園にご紹介できる素敵な先生だ!」と強く感じたのを覚えています。
その想いの根底にあったのは、みゆき先生の“柔軟さ”でした。
ご自身の保育観やこれからの働き方について、しっかりと自己分析されていて、自分を客観的に見つめる視点をお持ちだということ。そしてそのうえで、私の提案や話にも耳を傾けて、考え方に固執することなく受け入れる姿勢がとても素敵だなと思いました。
記事の中に「自分の考えがすべてではない」と経験を通じて学ばれたというお話がありましたが、まさにその姿勢が面接時からにじみ出ていたのだと思います。
現在の園でも、環境に合わせて力を発揮されている様子、本当に素晴らしいと思います。園からの評価の高さも納得です。
これからも、みゆき先生らしい保育で、たくさんの子どもたちを笑顔にしていってくださいね。
ずっと応援しています!
from 保育コンシェルジュaihara
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インタビュー・構成 ・文 : 野間直樹
文 : 朝海弘子
写真 :黒田彩加
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